伊勢物語-第八段 玉くしげ(伝 為氏本)
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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
(原文)
同じ男、女の初裳着けるに、釵子をこころざしてよみてやれる。
和歌(11)
あまたあらばさしはせずとも玉くしげあけむ折々思ひ出にせよ
(現代訳)
同じ男が、女が初めて裳を着た時に、かんざしを贈り、歌を詠んだ。
和歌(11)
かんざしが他にもたくさんあるのならば、私が贈ったものを髪に挿さなくてもいいので、かんざしをしまっている箱を開ける時くらいは私のことを思い出してください。
女子が成人するのに際して行う儀式。男子の場合は、「初冠」。
女子が初裳の儀式を終えて、成人すると、結婚をしてゆくのが普通で…
男はこの女子に好意を抱いていたのであろうか、かんざしを贈ります。
贈り物として色んな人から、かんざしを貰っているでしょう…
私の贈ったものを髪に挿してくれとは言わないけど、せめてかんざしをしまっている箱を開けるときくらいは、私のことを思い出して欲しい。
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