日の本の屋根裏から日本を考える

伊勢物語-第二十六段 もろこし船

 
伊勢物語







この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、男、五条わたりなるける女を、え得ずなりにけることとわびたりける、人の返りごとに、

和歌(58)

思ほえず袖にみなとのさわぐかなもろこし船のよりしばかりに

 

(現代訳)

昔、五条辺りに住んでいた女を自分の手に入れられなくなってしまったと嘆いていた男がいたが、その男が、ある人への返事に、次のように詠んだ。

和歌(58)

思いがけず、港に大波が立つような騒ぎで、わたしの袖が涙であふれて濡れることになるとは。もろこし船が寄港しただけで、大波が立っているように、わたしの袖は激しく涙であふれてしまいました。

  • もろこし船

中国の大きな船。寄港するだけで大きな波が立ちます。

不思議な表現な歌です。

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雨野やたしげ
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