伊勢物語-第三十四段 つれなかりける人 2020-05-15 2020-07-07 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 (原文) むかし、男、つれなかりける人のもとに、 和歌(68) いへばえにいはねば胸にさわがれて心ひとつに嘆くころかな おもなくていへるなるべし。 (現代訳) 昔、ある男が無情で冷淡な女のもとに、 和歌(68) 口に出して言おうとすれば、言うことができず、言わないでいれば胸の思いがかき乱されてしまい、心の中で嘆いているばかりいるのこのところですよ。 臆面もなく、思い切ってよく詠んだものである。 自分に対して全く好意を示さないつれない相手であるのは承知の上だが、あきらめきれない・・・、 軽蔑されるかもしれない・・・それでも臆面もなくこの思いだけは、届けたい。 そのような感じでしょうか。 現代でもあり得る状況ですよね。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 伊勢物語-第三十三段 こもり江 次の記事 -Next- 伊勢物語-第三十五段 あわ緒 関連記事 - Related Posts - 伊勢物語-第百十四段 芹河行幸 伊勢物語-第十五段 しのぶ山 伊勢物語-第三十七段 下紐 伊勢物語-第七十九段 千尋あるかげ 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)