日の本の屋根裏から日本を考える

伊勢物語-第四十八段 人待たむ里

 
伊勢物語







この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、男ありけり。

 

馬のはなむけせむとて、人を待ちけるに、来ざりければ、

和歌(89)

今ぞ知るくるしきものと人待たむ里をばれずとふべかりけり

 

(現代訳)

昔、ある男がいた。

 

旅立ってゆく人に歓送の宴を開いてやろうと待っていたが、来なかったので、

和歌(89)

なかなか来ない人を待つのがこんなにも苦しいものであるとたった今知りました。

だから、わたしの訪れを待っていた女のところには、時間を空けることなく訪れるべきでしたよ。

歓送の宴を開いてやろうと準備したのに約束の時間になっても、来ない。

そういえば、あのひともこういう気持ちでわたしを待っていたのだなぁと過去を想起している。

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