日の本の屋根裏から日本を考える

伊勢物語-第五十三段 あひがたき女

 
伊勢物語







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、男、逢ひがたき女に逢ひて、物語などするほどに、とりの鳴きければ、

和歌(99)

いかでかはとりの鳴くらむ人しれず思ふ心はまだ夜深きに

 

(現代訳)

昔、ある男が、なかなか逢うことができない女に逢って、いろいろな話をしているうちに鶏が鳴いたので、

和歌(99)

どうしてとりが鳴くのだろうか。

人に知られないように貴女を想い慕うわたしの心は、まだ夜明けには至っていないというのに。

なかなか逢えない女にようやく逢えた。

 

そして、この時代は、鶏の鳴き声が男女の別れの合図のようなもので、夜が白々と明け、

鶏が鳴くと男は帰らなければならない・・・

 

その辺の葛藤が詠まれている。

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