日の本の屋根裏から日本を考える

伊勢物語-第五十五段 言の葉

 
伊勢物語







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、男、思ひかけたる女の、え得まじうなりての世に、

和歌(101)

思はずはありもすらめど言の葉のをりふしごとに頼まるるかな

 

(現代訳)

昔、ある男が、想いをかけた女が、とても自分の手に入れることができなったときに、

和歌(101)

あなたは、わたしのことなど思い出すことはないでしょうが、

わたしは、なにかの折にあなたの言葉を頼りにしてしまうのです。

昔、親しい間柄であった女のことを男が回想している。

 

かつては、あんなにも親しく、たくさんの言葉を交わし、たくさんの情を交わしたが、今は関係が絶え、すっかり手の届かない所に行ってしまった。

 

そうした過去に交わした言葉が、女への想いを強めるが、そうした言葉たちを頼りにもして生きている。

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