2019/01/07

古事記を読む(110)上つ巻-日向三代

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

海幸彦うみさちひこ山幸彦やまさちひこ

豊玉毘売とよたまひめは、どういうことか不思議に思って、宮殿から出て行きました。

そして、火遠理命ほおりのみことを見ると、豊玉毘売とよたまひめは、火遠理命ほおりのみことに一目惚れしてしまいました。

豊玉毘売とよたまひめは、父である海神に、

「門のところに麗しい男性がおられました」

と申し上げると、

海神は、宮殿から出て行き、

「この方は、天津日高あまつひこの御子である虚空津日高そらつひこではあるまいか」

と言いました。

そして、すぐに宮殿内に招き入れ、海驢あしかの皮を八重に重ねて敷き、さらにその上に絹を八重に重ねて敷いて、その上に火遠理命ほおりのみことを座らせました。

そして、たくさんの品物を載せた台を用意して、ご馳走でもてなして、火遠理命ほおりのみことと娘の豊玉毘売とよたまひめとを結婚させました。

それから3年の間、火遠理命ほおりのみことは、この海の国にお住みになりました。

山の神の娘の次は、海の神の娘、着々と統治の地盤を固めていきます。

しかし、火遠理命ほおりのみことは、兄の釣針を見つけるという本来の目的を忘れて、3年もの間過ごします。

国譲りの交渉のときもそうですが、神様は、時間に対して実にのんびりしている印象です。

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