古事記を読む(123)中つ巻-初代・神武天皇

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

五瀬命いつせのみこと

登美毘古とみびこ登美能那賀須泥毘古とみのながすねひこ)と戦ったとき、兄の五瀬命いつせのみことは、手に矢を受けてしまいました。

五瀬命いつせのみことは、

「わたしたちは、日の神の御子であるのに、日に向かって戦ってしまったのが良くなかった。そのため、卑しいやっこに痛手を負わされてしまった。これからは回り込んで、背に太陽を負って戦おう」

と仰せになりました。

そして、南の方から回り込んで、血沼海ちぬのうみ(大阪湾)に到着して、傷ついた手の血を洗いました。

そういう訳で、「血沼海ちぬのうみ」と呼ぶのです。

兄の五瀬命いつせのみことは、負傷を負いました。

その理由が、五瀬命いつせのみことに言わせると、

「我々は、太陽の神(天照大御神あまてらすおおみかみ)の子孫なのに、太陽に向かって戦ったから」

よく分かったような分からないような・・・

そして、ぐるりと回り込んで、次は、太陽を背にして戦います。

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