古事記を読む(19)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 2018-04-09 2019-01-06 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 禊みそぎ 身につけていたものをすべてお棄てになったところで伊邪那岐神いざなきのかみは、 「上の瀬は流れが速い、下の瀬は流れが遅い」 と言って、中の瀬に潜り、禊みそぎをしました。 すると八十禍津日神やそまがつひのかみが成り、 次に、大禍津日神おおまがつひのかみが成りました。 この二神は、穢けがれた黄泉国よみのくにへ行ったときに付いた垢あかから成った神です。 その禍わざわいを直そうとして、 神直毘神かむなおびのかみ、 次に、大直毘神おおなおびのかみ、 次に、伊豆能売神いづのめのかみが成りました。 水底で体を洗ったときに底津綿津身神そこつわたつみのかみ、 次に、底筒之男命そこつつのおのみことが成りました。 中ほどで体を洗ったときに中津綿津身神なかつわたつみのかみ、 次に、中筒之男命なかつつのおのみことが成りました。 水面で体を洗ったときに上津綿津身神うわつわたつみのかみ、 次に、上筒之男命うわつつのおのみことが成りました。 この三神の綿津見神わたつみのかみは、阿曇連あずみのむらじなどが祖先神としてお祀りする神です。 その阿曇連あずみのむらじは、綿津見神わたつみのかみの子の宇都志日金拆命うつしひかなさくのかみの子孫です。 また、底筒之男命そこつつのおのみこと、中筒之男命なかつつのおのみこと、中筒之男命なかつつのおのみことの三柱の神は、住吉神社に祀られている神様です。 底筒之男命そこつつのおのみこと、中筒之男命なかつつのおのみこと、中筒之男命なかつつのおのみことの住吉三神は、海上交通の守護神であり、貿易・航海を守る海の神です。 古事記でも後に登場し、神功皇后じんぐうこうごうの新羅遠征を守護します。 その後、神功皇后じんぐうこうごう[/rubyは、摂津国せっつのくに(大阪府)の住吉に社を建て住吉三神を祀りました。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(18)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 次の記事 -Next- 古事記を読む(20)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(186)中つ巻-第12代・景行天皇 古事記を読む(24)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 古事記を読む(137)中つ巻-第2代・綏靖天皇 古事記を読む(90)上つ巻-国譲り 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)