古事記を読む(197)中つ巻-第14代・仲哀天皇 2019-02-08 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 神功じんぐう皇后の新羅遠征 また、筑紫の松浦県まつらのあがたの玉島里たましのさとに着くと、その川辺で食事をしました。 ちょうど4月の上旬でした。 神功じんぐう皇后は、川に突き出た岩にお座りになり、腰布の糸を抜き取り、飯粒を餌にして、鮎を釣りました。 そういう訳でその川を小河、またその磯の名前を勝門比売かつとひめといいます。 ゆえに、4月の上旬になると、同じように女性が腰布の糸を抜き取り、飯粒を餌にして鮎を釣ることが、今に至るまで絶えないのです。 鮎は、海で育った後、4月にさしかかる辺りにかけて生まれた川を遡上します。 神功じんぐう皇后は、仲哀ちゅうあい天皇が崩御した後、持ち前のパワフルさで神託に従い、新羅に遠征したと思ったら、自分の腰布の糸をほどき、鮎を釣り上げる。 ちょっと男勝り過ぎでしょ。 これまでの古事記に登場した女性とは明らかに一線を画かくするキャラクターです。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(196)中つ巻-第14代・仲哀天皇 次の記事 -Next- 古事記を読む(198)中つ巻-第14代・仲哀天皇 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(77)上つ巻-国譲り 古事記を読む(115)上つ巻-日向三代 古事記を読む(51)上つ巻-大国主神 古事記を読む(42)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 最新記事 - New Posts - 伊勢物語-第七十五段 海松 伊勢物語-第七十四段 重なる山 伊勢物語-第七十三段 月のうちの桂 伊勢物語-第七十二段 大淀の松