古事記を読む(229)下つ巻-第18代・反正天皇 2019-04-14 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 后妃こうひと皇子女おうじじょ 履中りちゅう天皇の弟にあたる水歯別命みずはわけのみことは、多治比たじひの柴垣宮しばがきのみやにおいでになり、天下を統治なさいました。 この反正はんぜい天皇は、身長が9尺2寸半、歯の長さが一寸、幅が2分、上下の歯は均一に揃い、珠を繋いでいるようでした。 天皇が、和邇許碁登臣わにのこごとのおみの娘である都怒郎女つののいらつめと結婚して、生まれた子が、 甲斐郎女かいのいらつめ、 次に、都夫良郎女つぶらのいらつめ、 2柱です。 また、同じ和邇許碁登臣わにのこごとのおみの娘である弟比売おとひめと結婚して、生まれた子が、 財王たからのおみ、 次に、多訶辨郎女たかべのいらつめ、 合わせて4柱の王みこです。 天皇の御寿命は、60歳。 丁丑ひのとうしの年の7月に崩御なさいました。 御陵は、毛受野もずの(大阪府堺市三国ヶ丘町)にあります。 反正はんぜい天皇は、就任期間が5年と短く、古事記での記述は、これで終わりです。 反正はんぜい天皇は、履中りちゅう天皇の弟にあたります。 それまでの皇位は、原則親から子へと行われていたことを鑑みると、この兄から弟、つまり、兄弟間での継承は、異例でした。 しかし、この異例が先例となり、今後、兄弟間での皇位の継承が行われていきます。 反正はんぜい天皇の条は、これで終わりです。 次からは、第19代・允恭いんぎょう天皇の話です。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(228)下つ巻-第17代・履中天皇 次の記事 -Next- 古事記を読む(230)下つ巻-第19代・允恭天皇 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(256)下つ巻-第23代・顕宗天皇 古事記を読む(186)中つ巻-第12代・景行天皇 古事記を読む(164)中つ巻-第11代・垂仁天皇 古事記を読む(30)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)