古事記を読む(246)下つ巻-第21代・雄略天皇

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

金鋤岡かなすきのおか

また、天皇が丸邇わに佐都紀臣さつきのおみの娘の袁杼比売おどひめと結婚しようとして春日かすが(奈良市春日野町)にお出掛けになられたときに、媛女おとめと道で会いましたが、天皇の行列を見て、岡の辺に逃げ隠れました。

 

そこで、天皇は、次の歌をお詠みになりました。

和歌(91)

乙女の い隠る岡を 金鋤も 五百箇もがも 鋤き撥ぬるもの

(乙女が隠れた岡を、金属でできたすきが500個もあれば、岡の土をすきで取り、見つけるのに)

 

そこで、その岡を金鋤岡かなすきのおかと言います。

しかし、下つ巻だけでも「おとめ」に様々な漢字が当てられています。

乙女おとめ媛女おとめ孃子おとめ童女おとめ

 

単なる揺れなのか、明確に意図を持って使い分けられているのかは、分かりません・・・

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