古事記を読む(36)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 2018-04-27 2019-01-06 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 天の石屋戸あめのいわやと このように申し上げている間に、天児屋命あめのこやねのみことと布刀玉命ふとだまのみことが八咫鏡やたのかがみを天の石屋戸あめのいわやとの隙間に差し入れました。 天照大御神あまてらすおおみかみは、不思議に思い、天の石屋戸あめのいわやとから八咫鏡やたのかがみを覗き込みました。 すると、天照大御神あまてらすおおみかみは、鏡に映る自らの姿をご覧になり、その貴い神が映ったとお思いになり、天の石屋戸あめのいわやとから外に出てきたそのとき、隠れていた天手力男神あめのたぢからおのかみが天照大御神あまてらすおおみかみの手をつかみ、外へ引き出しました。 そして、すかさず布刀玉命ふとだまのみことがしめ縄を天照大御神あまてらすおおみかみの後方に掛け、 「これより中に戻ることはできません」 と申し上げました。 天照大御神あまてらすおおみかみが出てきたことにより、高天原たかまのはらと葦原中国あしはらのなかつくにに光が戻りました。 八百万やおよろずの神々は協議をして、須佐之男命すさのおのみことに罰として沢山の財物を納めさせ、髭ひげを切り、手足の爪を抜き取り、高天原たかまのはらから追放しました。 追放された須佐之男命すさのおのみことは、地上世界の出雲に降りたちます。 これから須佐之男命すさのおのみことを中心とした地上世界の話が始まります。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(35)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 次の記事 -Next- 古事記を読む(37)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(93)上つ巻-天孫降臨 古事記を読む(151)中つ巻-第10代・崇神天皇 古事記を読む(152)中つ巻-第10代・崇神天皇 古事記を読む(101)上つ巻-日向三代 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)