古事記を読む(37)上つ巻-天照大御神と須佐之男命
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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
八岐大蛇
須佐之男命は、地上世界へ下り、食べ物を
大気津比売神にお求めになりました。
大気津比売神は、鼻、口、尻からいろいろな美味の食べ物を出して、それを調理して差し出しました。
すると須佐之男命は、その様子を見て、
食べ物を穢して差し出したと勘違いして、大気津比売神を殺してしまいました。
先に出てきた三貴子の
天照大御神、
須佐之男命、
月読命、
このうち、月読命は、古事記では出てきません。
しかし、日本書紀では登場し、保食神という神のもとへ訪れたとき、保食神がこの大気津比売神と同じもてなしをして、月読命は、保食神を殺してしまいます。
それを知った天照大御神が激怒し、そのときから昼(太陽)と夜(月)とに分かれてしまったという話があります。
これは、いずれも冤罪で、正当なもてなしなのですが、古事記にも日本書紀にも出てくるこのくだり、よほど大事なことを象徴しているのでしょうが、一体何を象徴しているのでしょうか?
この後、大気津比売神の死体から様々な穀物が生じるのですが、
そこから読み解くと「食物連鎖」や「物質循環」になるのでしょう・・・
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