古事記を読む(44)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 2018-05-05 2019-01-06 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 八岐大蛇やまたのおろち 言われたとおりに準備をして待っていると、言ったとおりに八岐大蛇やまたのおろちが現れました。 八岐大蛇やまたのおろちは、8つの酒桶さかおけにそれぞれ8つの頭を突っ込み、酒を飲み始め、それを飲み干すと、その場で酔って寝込んでしまいました。 須佐之男命すさのおのみことは、腰に着けていた十拳剣とつかのつるぎを抜いて、八岐大蛇やまたのおろちを切り刻みました。 すると肥河ひのかわは、血で朱に染まり、流れていきました。 肥河ひのかわ:島根県の斐伊川ひいかわ。 斐伊川ひいかわは、当時氾濫することが多く、八岐大蛇やまたのおろちの襲撃は、支流をたくさんもつ斐伊川ひいかわの氾濫を表しているのではないかといわれています。 毎年同じ時期の八岐大蛇やまたのおろちの襲撃は、ある季節における台風などによる氾濫、 八岐大蛇やまたのおろちへの娘の献上は、氾濫により飲み込まれた人々を表しているともいわれています。 そして、斐伊川ひいかわは、鉄分を多く含み、実際に朱みがかっています。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(43)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 次の記事 -Next- 古事記を読む(45)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(255)下つ巻-第23代・顕宗天皇 古事記を読む(89)上つ巻-国譲り 古事記を読む(108)上つ巻-日向三代 古事記を読む(193)中つ巻-第14代・仲哀天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)