古事記を読む(48)上つ巻-天照大御神と須佐之男命
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日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
八岐大蛇
須佐之男命と
櫛名田比売とが寝所で交わって生んだ神の名は、
八島士奴美神といいます。
また、須佐之男命が、大山津見神の娘の神大市比売を娶って生んだ子は、大年神と宇迦之御魂神の二柱です。
兄の八島士奴美神が大山津見神の娘である木花知流比売を娶って生んだ子は、布波能母遅久奴須奴神です。
この神が淤迦美神の娘である日河比売を娶って生んだ子は、深淵之水夜礼花神です。
この神が天之都度閇知泥神を娶って生んだ子は、淤美豆奴神です。
この神が布怒豆怒の娘である布帝耳神を娶って生んだ子は、天之冬衣神です。
この神が刺国大神の娘である刺国若比売を娶って生んだ子は、大国主神です。
さらっと書いていますが、須佐之男命は、櫛名田比売とは別に、神大市比売も娶っています。
いよいよ日本をつくったヒーローでもある大国主神が登場してきましたが、この大国主神もたくさんの女性を娶ります。
そして、一見、冗長に思える羅列ですが、伊邪那岐神の流れを汲む須佐之男命(姉は天照大御神)と日本をつくったヒーロー大国主神とを結ぶ系譜を示す役割をしています。
古事記では、大国主神は、須佐之男命の6世孫に当たります。
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