古事記を読む(54)上つ巻-大国主神

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

因幡の素兎いなばのしろうさぎ

八十神やそがみは、怒り、大穴牟遅神おおなむぢのかみを殺そうと相談して伯耆国ほうきのくに(鳥取県西部)の手間の山のふもとに来て大穴牟遅神おおなむぢのかみに言いました。

「この山には赤い猪がいる。わたちたち(八十神やそがみ)が下へと追うから、おまえは待ち伏せして捕らえろ。もし待ち伏せして捕らえることができなければ、必ずおまえを殺すからな」

 

八十神やそがみは、猪に似た大きな石を火で焼いて、転がし落としました。

大穴牟遅神おおなむぢのかみは、転がり落ちてきた焼けた石に向かって行きましたが、巻き込まれて死んでしまいました。

大穴牟遅神おおなむぢのかみの死を知った母神の刺国若比売さしくにわかひめは泣き悲しんで、天上界に上り、神産巣日之命かみむすびのみことに救いを求めました。

ものすごい八十神やそがみの嫉妬ですが、日本をつくったヒーロー大穴牟遅神おおなむぢのかみ(のちの大国主神おおくにぬしのかみ)は、あっさりと死んでしまいました。

あまりに特殊すぎる殺害方法に何を例えているのか考えたり調べましたが、分かりません・・・

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