2019/01/06

古事記を読む(58)上つ巻-大国主神

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

根之堅洲国ねのかたすくに

須佐之男命すさのおのみことは、御殿を出て見て、

「これは葦原色許男あしはらしこおというのだ」

と仰せになりました。

そして、大穴牟遅神おおなむぢのかみを呼び入れて

蛇のむろに寝させようとしました。

そこで妻の須勢理毘売すせりびめは、夫の大穴牟遅神おおなむぢのかみに蛇の比礼ひれを授けて、

「蛇が噛みつこうとしたら、この比礼ひれを3回振って打ち払ってください」

と言いました。

そこで、教えられたとおりにすると、蛇は静かになり、大穴牟遅神おおなむぢのかみは、安らかに眠ることができ、蛇のむろを出ました。

葦原色許男あしはらしこお葦原あしはら」は、葦原中国あしはらのなかつくにの「葦原あしはら」で日本のことです。「色許男しこお」は、醜男しこおとも書き、「みにくい男」ではなく、「強い男」という意味で、むしろたたえた表現です。

比礼ひれ布、スカーフみたいなもの。

 

娘婿に対する単なる嫉妬の嫌がらせなのか、技量を測る儀式なのか分かりませんが、須佐之男命すさのおのみことは、このあとも、大穴牟遅神おおなむぢのかみに対してこのような試練を次々と与えていきます。

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