古事記を読む(79)上つ巻-国譲り 2018-06-10 2019-01-07 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 天菩比神あめのほひのかみと天若日子あめのわかひこ このため、高御産巣日神たかみむすびのかみと天照大御神あまてらすおおみかみは、お困りになり、諸々の神々に、 「葦原中国あしはらのなかつくにに遣わせた天菩比神あめのほひのかみが、まったく報告に上がらない。次は、どの神を遣わせたらよいだろうか」 とお尋ねになりました。 すると思金神おもいかねのかみが、 「天津国玉神あまつくにたまのかみの子である天若日子あめのわかひこを遣わせるべきです」 と答えました。 そこで、天之麻迦古弓あまのまかこゆみと天之波波矢あまのははやを天若日子あめのわかひこに授けて、葦原中国あしはらのなかつくにに天若日子あめのわかひこを遣わせました。 天若日子あめのわかひこは、葦原中国あしはらのなかつくにに降り立ち、大国主神おおくにぬしのかみの娘である下照比売したでるひめと結婚し、葦原中国あしはらのなかつくにを自分のものにしようと企み、8年が経っても報告に上がりませんでした。 天の石屋戸あめのいわやとで絶妙な提案を出した思金神おもいかねのかみでしたが、今回は、推薦した天菩比神あめのほひのかみと天若日子あめのわかひこがことごとくダメダメぶりを発揮します。 しかし、天照大御神あまてらすおおみかみから思金神おもいかねのかみが咎とがめられるような記述はありません。 そして、3年と8年併せて11年。 なんと悠長な・・・ 高天原たかまのはらは、なんともゆる~い組織のようです。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(78)上つ巻-国譲り 次の記事 -Next- 古事記を読む(80)上つ巻-国譲り 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(42)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 古事記を読む(80)上つ巻-国譲り 古事記を読む(23)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 古事記を読む(116)上つ巻-日向三代 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)