古事記を読む(81)上つ巻-国譲り 2018-06-12 2019-01-07 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 天菩比神あめのほひのかみと天若日子あめのわかひこ 鳴女なきめの言葉を聞いた天佐具売あめのさぐめは、天若日子あめのわかひこに対して、 「この鳥は、鳴き声がとても不吉なので、弓を射って殺してしまいましょう」 と進言しました。 すると、天若日子あめのわかひこは、天つ神あまつかみから授かった天之波士弓あめのはじゆみと天之加久矢あめのかくやで雉きじの鳴女なきめを殺してしまいました。 天若日子あめのわかひこが射った矢は、雉きじの鳴女なきめの胸を貫通して、そのまま空高く上がり、天安河原あめのやすがわらにいらっしゃった天照大御神あまてらすおおみかみと高木神たかぎのかみのもとへ飛んで行きました。 この高木神たかぎのかみというのは、高御産巣日神たかみむすびのかみの別名です。 高木神たかぎのかみがその矢を取ってご覧になると、矢に血が付いていました。 そして、高木神たかぎのかみは、 「この矢は、天若日子あめのわかひこに授けた矢だ」 と仰せになりました。 天佐具売あめのさぐめ:吉凶を判断する巫女みこ。 天若日子あめのわかひこは、「国譲り」の交渉の使者として、高天原たかまのはらから護身用に持たせてもらった弓と矢で、高天原たかまのはらからの遣いの雉きじを打ち抜いてしまいます。 そして、運悪いことにそれが高天原たかまのはらまで届いてしまいました。 また、高木神たかぎのかみという名の神が突然登場しますが、高御産巣日神たかみむすびのかみの別名のようです。 何故ここで別名を出してくるのか謎ですが・・・ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(80)上つ巻-国譲り 次の記事 -Next- 古事記を読む(82)上つ巻-国譲り 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(21)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 古事記を読む(266)下つ巻-第31代・用明天皇 古事記を読む(214)中つ巻-第15代・応神天皇 古事記を読む(121)中つ巻-初代・神武天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)