2019/01/07

古事記を読む(84)上つ巻-国譲り

 




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雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

天菩比神あめのほひのかみ天若日子あめのわかひこ

このようなことで、阿遅志貴高日子根神あじすきたかひこねのかみは、ひどく怒り、

「わたしは、親しい友人だから弔いに来た。どうしてわたしをけがれた死者と見間違えるのか」

と言って、身につけていた十拳剣とつかのつるぎを抜いて、その喪屋もやを切り倒し、足で蹴り飛ばしてしまいました。

これが美濃国みののくに(岐阜県)の藍見河あいみがわの上流にある喪山もやまです。

そのときに使った剣の名は、大量おおはかりといい、別名を神度剣かむどのつるぎといいます。

阿遅志貴高日子根神あじすきたかひこねのかみが、怒って飛び去ったときに、その同母妹の高比売命たかひめのみこと下照比売したでるひめ)は、その名を明かそうと次の歌を詠みました。

和歌(7)

天なるや 弟棚機の うながせる 玉の御統みすまる 御統みすまるに 穴玉はや み谷 二渡らす 阿遅志貴高日子根あじすきたかひこねの 神そ

(天上の機織女はたおりめが首に掛けている首飾り、その首飾りの穴の開いた玉のように、2つの谷を渡る阿遅志貴高日子根神あじすきたかひこねのかみ。)

 

この歌は、夷振ひなぶりです。

和歌(7):天上の機織女はたおりめがする首飾りのように、谷2つに渡って輝いているよね、阿遅志貴高日子根神あじすきたかひこねのかみは。

なんとな~く言いたいことは分かりますが、正直よく分からん・・・

 

死者に間違われるというのは、気持ちの良いものではありませんが、よりけがれを嫌う古代の人には、怒り心頭で、出雲の喪屋もやを岐阜県まで蹴り飛ばしてしまいました。

しかし、怒り過ぎです。

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