2019/01/07

古事記を読む(85)上つ巻-国譲り

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

建御雷神たけみかづちのかみ

天照大御神あまてらすおおみかみは、

「今度は、どの神を遣わせたらよいだろうか」

とお尋ねになりました。

すると、思金神おもいかねのかみと諸々の神々は、

天安河あめのやすかわの上流の天の石屋あめのいわやにいる伊都之尾羽張神いつのおはばりのかみを遣わせるべきです。もしこの神でない場合は、その子である建御雷之男神たけみかづちのおのかみ(以下建御雷神たけみかづちのかみ)を遣わせるべきです。また、この天尾羽張神あめのおはばりのかみ伊都之尾羽張神いつのおはばりのかみ)は、天安河あめのやすかわの水をき止めて、道を遮断しているので、他の神はそこに行くことができません。そのため、天迦久神あめのかくのかみを遣わせて、問い尋ねさせましょう」

とお答えになりました。

そこで、天迦久神あめのかくのかみを遣わせて、天尾羽張神あめのおはばりのかみに尋ねてみると、

天尾羽張神あめのおはばりのかみは、

「恐れ多いことです。お仕えいたします。しかし、この役目は、わたしの子である建御雷神たけみかづちのかみを遣わせるべきです」

とお答えになりました。

そして、天鳥船神あめのとりふねのかみ建御雷神たけみかづちのかみに付けて、遣わせました。

建御雷之男神たけみかづちのおのかみ伊邪那岐神いざなきのかみが、火之迦具土神ひのかぐつちのかみを斬った際に剣から飛び散った血から生まれた神。鹿島神宮の祭神。

 

結果として、この建御雷神たけみかづちのかみの派遣が「国譲り」を成功させることになります。

建御雷神たけみかづちのかみは、のちに神武天皇じんむてんのうの危機を救ったりと、大きな功績を残した神で、武神、剣神として、戦国武将などから多大な信仰を集めました。

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