2019/01/07

古事記を読む(86)上つ巻-国譲り

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

建御雷神たけみかづちのかみ

この天鳥船神あめのとりふねのかみ建御雷神たけみかづちのかみの二柱の神は、出雲国いずものくに伊那佐いざさの浜に降り立ちました。

建御雷神たけみかづちのかみは、十拳剣とつかのつるぎを抜き、波頭に逆さまに立て、その剣の刃の上にあぐらを組んで座りながら、大国主神おおくにぬしのかみに、

「わたしは、天照大御神あまてらすおおみかみ高木神たかぎのかみ高御産巣日神たかみむすびのかみ)の命による遣いとして来た。そなたが領有する葦原中国あしはらのなかつくには、もともと我が御子みこが統治する国であるとされているが、そなたはどのように考える」

と問いました。

すると、大国主神おおくにぬしのかみは、

「わたしは、申し上げることができません。我が子の八重言代主神やえことしろぬしのかみが申し上げるでしょう。しかし、鳥を狩り、魚を釣りに、美保の岬に出掛けたまま、まだ帰っていません」

とお答えになりました。

ようやく建御雷神たけみかづちのかみが「国譲り」の交渉に入りましたが、剣先を自分の尻におっ立てて、その上にあぐらをかいているんですから、内心大国主神おおくにぬしのかみは、びびりまくっていたことでしょう。

この時点で、交渉成立しているようなものです。

しかし、大国主神おおくにぬしのかみは、権限を子どもに譲っていたのか子どもに判断を委ねました。

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