古事記を読む(91)上つ巻-国譲り

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

建御雷神たけみかづちのかみ

このように仰せになると、大国主神おおくにぬしのかみは、出雲の多芸志たぎしの浜に宮殿をお作りになりました。

水戸神みなとのかみの孫の櫛八玉神くしやたまのかみが料理をして、天の御饗あめのみあえを献上しました。

そのとき、櫛八玉神くしやたまのかみは、鵜となって、海底にもぐり、赤土はにをくわえて来て、それでたくさんのお皿を作り、海草の茎を刈って臼を作り、海蓴こもの茎を刈って杵を作り、火を起こして、

「わたしが起こした火は、高天原たかまのはらでは神産巣日御祖神かみむすびみおやのかみの宮殿に煤がかたまり、垂れ下がるまで、焼き上げ、地下では、岩盤まで焼き届き、長い縄で海人が釣った口が大きなすずきを引き寄せて、器がたわむほどたくさんの魚料理を献上しましょう」

と仰せになりました。

こうして、建御雷神たけみかづちのかみは、高天原たかまのはらに上り、葦原中国あしはらのなかつくにを平定した様子を報告しました。

これで、ようやく「国譲り」が終了し、葦原中国あしはらのなかつくには、天つ神あまつかみの統治下となりました。

そして、この葦原中国あしはらのなかつくにを統治すべく、天照大御神あまてらすおおみかみは、自分の孫である邇邇芸命ににぎのみことを遣わします。

いわゆる天孫降臨です。

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