伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本)

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

昔、男来てかへるに、秋の夜もむなしくおぼえければ、

和歌(23)

あきの夜も名のみなりけりあふとあへばことぞともなくあけぬるものを

 

(現代訳)

昔、男が女の所に来て、一晩を過ごして帰るときに、長いといわれる秋の夜もはかなく明けてしまったと感じたので、

和歌(23)

長いと言われる秋の夜も、その評判だけでした。ひたすら貴女と逢っていることに夢中で嬉しくて、何ということもなく…ただ明けてしまったものでした

  • 和歌(23)

前の第十七段同様、小野小町の歌。

 

恋しい人と逢っていた夜を思い起こすと…

何の思いも語ることが出来ないままに、あっとゆう間に夜が明けてしまった。

 

そんな儚さを詠んでいる。

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