古事記を読む(203)中つ巻-第15代・応神天皇 2019-02-22 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 后妃こうひと皇子女おうじじょ また、応神おうじん天皇が、 丸邇わに氏の比布礼能意富美ひふれのおおみの娘である宮主矢河枝比売みやぬしやかわえひめと結婚して生まれた子が、 宇遅能和紀郎子うじのわきいらつこ、 八田若郎女やたのわかいらつめ、 女鳥王めどりのみこ、 です。 また、その矢河枝比売やかわえひめの妹である袁那弁郎女をなべのいらつめと結婚して生まれた子が、 宇遅之若郎女うじのわかいらつめ です。 また、咋俣長日子王くいまたながひこの娘である息長真若中比売おきながまわかなかつひめと結婚して生まれた子が、 若沼毛二俣王わかぬけふたまたのみこ です。 また、桜井の田部連たべのむらじの祖である島垂根しまたりねの娘である糸井比売いといひめと結婚して生まれた子が、 速総別命はやぶさわけのみこと です。 また、日向の泉長比売いずみのながひめと結婚して生まれた子が、 大羽江王おおはえのみこ、 小羽江王おはえのみこ、 幡日之若郎女はたひのわきいらつめ、 です。 迦具漏比売かぐろひめと結婚して生まれた子が、 川原田郎女かわらだのいらつめ、 玉郎女たまのいらつめ、 忍坂大中比売おしさかのおおなかつひめ、 登富志郎女とおしのいらつめ、 迦多遅王かたじのみこ、 です。 また、葛城の野伊呂売ののいろめと結婚して生まれた子が、 伊奢能麻和迦王いざのまわかのみこ です。 この応神おうじん天皇の御子は、あわせて26柱。 男が11柱、女が15柱。 この中で、大雀命おほさざきのみこと(仁徳にんとく天皇)が天下を統治なさいました。 例のごとく、皇子女おうじじょの列挙から始まりました。 この中に気になる名前が。 「迦具漏比売かぐろひめ」。 倭建命やまとたけるのみことの曾孫にあたるが、倭建命やまとたけるのみことの父親である景行天皇と結婚したという女性。 その名前がここにも。 常識的に考えて、自分の曾孫と自分の父親が結婚することはないはず・・・ 倫理的というよりも、物理的に。 古事記は、こういった矛盾をたくさん孕はらんでいます。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(202)中つ巻-第15代・応神天皇 次の記事 -Next- 古事記を読む(204)中つ巻-第15代・応神天皇 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(146)中つ巻-第9代・開化天皇 古事記を読む(161)中つ巻-第11代・垂仁天皇 古事記を読む(186)中つ巻-第12代・景行天皇 古事記を読む(220)下つ巻-第16代・仁徳天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)