古事記を読む(45)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 2018-05-06 2019-01-06 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 八岐大蛇やまたのおろち 須佐之男命すさのおのみことが八岐大蛇やまたのおろちの尾を切ったとき、十拳剣とつかのつるぎの刃が欠けてしまいました。 これは怪しいと思い、覗いて見ると、都牟刈大刀つむがりのたちがありました。 そこでこの大刀たちを取ってみると、これはタダの大刀たちではないと思い、天照大御神あまてらすおおみかみに申し上げ献上なさいました。 これが草那芸大刀くさなぎのたち(草薙剣くさなぎのつるぎ)です。 草那芸大刀くさなぎのたち(草薙剣くさなぎのつるぎ):三種の神器の1つ。 参考:三種の神器は、今現在どこにあるのか? 八岐大蛇やまたのおろちという、いわゆる悪から三種の神器の1つとなる草薙剣くさなぎのつるぎが出てきたことからも、 八岐大蛇やまたのおろちは、斐伊川ひいかわを象徴しているのではないかと思います。 当時の人にとって、斐伊川ひいかわは、氾濫して命を奪っていく存在であったと同時に、普段は、命の恵みをもたらしてくれる存在でもあったと解釈できると思います。 日本人にとって、自然は、善も悪ももたらす、共存すべき存在です。 西洋のように管理すべき存在ではありません。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(44)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 次の記事 -Next- 古事記を読む(46)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(108)上つ巻-日向三代 古事記を読む(143)中つ巻-第8代・孝元天皇 古事記を読む(90)上つ巻-国譲り 古事記を読む(177)中つ巻-第12代・景行天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)