古事記を読む(97)上つ巻-天孫降臨
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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
天降り
邇邇芸命は、
天の石位を離れて、天の八重にたなびく雲を押し分けて、荘厳な道を掻き分け、天浮橋から浮島に降り立ち、そこから筑紫の
日向の高千穂の聖なる峰に降臨しました。
このとき、天忍日命と天津久米命の二柱は、天の石靫を背負い、頭椎の大刀を帯び、天の波士弓を持ち、天の真鹿児矢を手に持ち、邇邇芸命の前に立って仕えました。
天忍日命は、
大伴連らの祖であり、
天津久米命は、
久米直らの祖です。
天の石位:高天原にある石の玉座。
天の石靫:矢を入れる筒。
邇邇芸命がいよいよ高千穂に降り立ちました。
大和でも出雲でもなく、なんで日向なんだろう・・・
神格化と今後の展開を考えたら、大和に降臨するのがベストな気がしますが・・・
様々な史実に配慮した上でのことで、ワールドカップ開催中なので、例えば、2002年日韓ワールドカップで、決勝戦は、日本で行う代わりに表記は、韓国を前にして、「Korea/Japan」としたような事情があったのかなと。
日本の統一にあたって、統一国家の中心は、大和でいいけど、天孫降臨の地は、日向にして欲しいといったような、事情があったのかもしれません。
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