本屋をめぐる

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

本屋に行って、ズラリと並んだ本の背表紙をスーと見ていくと、目に止まる本でそのときの自分の精神状態がよく分かる。

以前は、そうやって目に止まった本は、そのまま買うことが多かった。

 

過去形なのは、最近は「amazonでいいか」と思って、そのまま買うことがめっきりなくなった。

 

これを言うと、怒られる。

 

わたしの周りのモノを書くという仕事をしている人は、頑固なほどにamazonを拒み、自分が買おうとする本を実際に己の手にとりパラパラとめくってから購入する。

 

その奥にある真意は、本屋を守るという思いである。

 

職業上、ふとしたときに実物を手に取れる本屋がなくなると大変困るということも当然あるが、話を聞いているとそれ以上の思いを感じる。

街から本屋がなくなるということの寂しさ・・・そのことが社会に与える不利益さを見抜いているとでもいおうか・・・

 

そんな思いをガツンと受ける度に尊敬の念を抱く。

 

先日、目に止まった本は、「あるがままに受け入れる」の文字であった。

 

まぁ、その「あるがままに受け入れる」が目に止まったということに、さして驚かなかった。
意識せずとも、人間は、ふとしたときに無意識が顔を覗かせるものである。

 

そして、パラパラとめくり、家に帰りamazonで注文した。

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