30年ぶりの再会
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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
実家近くに住む友人に連れられて、実家近くのスナックに行った。
その友人は常連で、他のお客さんと常連同士の他愛もない会話をかわしている。
わたしは、「初めまして、こんばんは」と挨拶した。
しかし、よく見ると常連の男性のなかに「初めまして」ではない顔がいる。
思い出せない・・・
・・・
・・・
気合いを入れる・・・出た!!
(●●▲▲)
フルネームでバチコン出た!
早くぶつけたい衝動を抑え、タイミングをはかる。
そして、丁重に
「失礼ですが、●●▲▲さんですよね?」
一瞬、●●さんの目がストーカーを見るような怯えた目になる・・・
「え・・・はい。なんで?どっかで逢ったことある?」
明らかに気持ち悪がっているので、はやく説明したいが、どう説明するのがいいのか考え一瞬、間があく。
・・・
・・・
「昔、Sそろばんに通ってましたよね?小学校低学年なんで、かれこれ30年ほど前ですけど・・・」
●●さんが必死に思い出そうとしている。
(そろばん通ってたんぐらい思い出してくれんと、話が進まないんですが・・・)
「あ~通ってた!Sそろばんな。」
「僕も同時期Sそろばんに通ってました。だから覚えてます。」
横に座っていた●●さんの奥さんが
「え~30年前でしょ?なんで?この人の出来がめちゃくちゃ良かったとか?」
「いえ、出来はごく普通です(笑)。学年も●●さんが1つ上ですし、Sそろばんで話したこともないですし、小学校も違いましたし、中学校も違いましたし、高校も違いましたし、とにかくその後の人生で交わることはありませんでしたが、何故か覚えています。」
「なにそれ・・・(笑)」
その後、スナックにもそれ以来行っていないので、また疎遠になっているが、
今度は、60歳くらいにまたフルネームでバチコンと言ってやろうと思っている。
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