伊勢物語-第十一段 空ゆく月

 
伊勢物語




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

(原文)

むかし、男、あづまへ行きけるに、友だちどもに、道よりいひおこせける。

和歌(16)

忘るなよほどは雲居になりぬとも空ゆく月のめぐりあふまで

 

(現代訳)

昔、男が東国へ行ったとき、友人たちに旅の道中から歌をよこした。

和歌(16)

遠く離れてしまっても、空を行く月が、見えなくなってもまた姿を見せてくれるように、また逢うまではわたしのことを忘れないでくださいよ。

  • 和歌(16)

この歌は、「拾遺集」に採られている歌であり、業平自身が詠じた歌ではありません。

「伊勢物語」が業平自身の歌で成り立っているのではないということがよく分かります。

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