伊勢物語-第十一段 空ゆく月 2019-09-02 2020-07-07 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 (原文) むかし、男、あづまへ行きけるに、友だちどもに、道よりいひおこせける。 和歌(16) 忘るなよほどは雲居になりぬとも空ゆく月のめぐりあふまで (現代訳) 昔、男が東国へ行ったとき、友人たちに旅の道中から歌をよこした。 和歌(16) 遠く離れてしまっても、空を行く月が、見えなくなってもまた姿を見せてくれるように、また逢うまではわたしのことを忘れないでくださいよ。 和歌(16) この歌は、「拾遺集」に採られている歌であり、業平自身が詠じた歌ではありません。 「伊勢物語」が業平自身の歌で成り立っているのではないということがよく分かります。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 伊勢物語-第十段 たのむの雁 次の記事 -Next- 一寸法師のモデルの神様 関連記事 - Related Posts - 伊勢物語-第八段 浅間の嶽 伊勢物語-第九段 東下り 伊勢物語-第四十五段 行く蛍 伊勢物語-第六十九段 狩の使 最新記事 - New Posts - 伊勢物語-第七十四段 重なる山 伊勢物語-第七十三段 月のうちの桂 伊勢物語-第七十二段 大淀の松 伊勢物語-第七十一段 神のいがき