一寸法師のモデルの神様
この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
大阪・北浜のビジネス街の真っ只中に少彦名神社という神社があります。

安永9年(1780年)10月、医薬安全を祈願して、以前からお祀りしていた神農とともに少彦名命を合わせてお祀りしたのが始まりであり、通称「神農さん」として親しまれています。
神農
古代中国の伝承に登場する三皇五帝の1人であり、医薬と農業を司る神。
一方、少彦名命(古事記での表記は少名毘古那神)は、国造りの協力神であり、医薬・酒造・温泉の神など多様な性質を持つ神様です。
この性質上、近隣には製薬関係の会社が多く、名だたる製薬会社が信仰の対象としており、わたし個人的にも厚く信仰している神様であります。

少名毘古那神は、
神産巣日神の子であり、ある日、ガガイモの殻に乗って
大国主神の前に現れ、国造りに協力します。

ガガイモの殻に乗れるほど、小さな体ゆえ、一寸法師のモデルとも称される少名毘古那神ですが、大国主神の強力なパートナーとして、国造りをどんどん進めてゆきますが、国造り半ばにして、常世国へと帰ってしまいます。
困り果てた大国主神の元に現れたのが、大物主神であり、
「わたしをしっかりと祀るのならば、あなたと一緒にこの国を作ろう。もしそうしないのであれば、国作りは、うまくいかないであろう」
と大国主神に持ちかけ、大国主神は、これを了承します。
そして、大物主神は、現在、日本最古の神社とも称される(※諸説あり)大神神社の御祭神であり、三輪山に鎮座しておられます。
この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」