伊勢物語-第三段 かつ見る人(伝 為氏本)
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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
(原文)
昔、男女おき臥し物いふを、いかがおぼえけむ、男、
和歌(4)
心をぞわりなきものと思ひぬるかつ見る人や恋しかるらむ
(現代訳)
昔、男と女が起きていても寝ていても親しく語り合っていたところ、何を思ったのであろうか、男が、
和歌(4)
心というものは、道理の分からないものだとつくづく思いました。すでにこうして会っている人が、どうしてこんなにも恋しいのであろうか。
まだ成就せぬ片思いの恋ではなくて、もう男女の仲になりたくさん語り合い、いくつも夜を越えてきたのに…
それでも、さらになお恋しく思うのは何故だろう。
大変仲睦まじくて、素晴らしいとは思いますが…で、何が言いたいのかがいまいちよく分かりません…笑
元になった歌が『古今集』恋四の六八五にあります。
「心をぞわりなきものと思ひぬる見るものからや恋しかるべき」
作者は、深養父で、清少納言の曾祖父ですよね。
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