日の本の屋根裏から日本を考える

伊勢物語-第三十段 はつかなりける女

 
伊勢物語







この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、男はつかなりける女のもとに、

和歌(63)

あふことは玉の緒ばかりおもほえてつらき心の長く見ゆらむ

 

(現代訳)

昔、男がごくたまにしか逢うことができない女のもとに、次のように歌を送った。

和歌(63)

あなたに逢うことは、玉の緒のように短く思われて、そんなつらい心が長く続いて見えるのでしょう。

  • 玉の緒

玉同士を貫通して繋げていきますが、玉と玉との間に見えている部分のことであり、「短い」ことをたとえたもの。

 

男が、女になかなか逢えず、逢えたとしても時間が短いことを嘆いた歌。

 

前の段を受けて、業平が高子たかいこへの思いをつのらせて詠じた歌という解釈もできそうです。

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