伊勢物語-第五十六段 草の庵 2020-07-31 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 (原文) むかし、男、臥して思ひ起きて思ひ、思ひあまりて、 和歌(102) わが袖は草のいほりにあらねども暮るれば露のやどりなりけり (現代訳) 昔、ある男が横になっては思い、起きては思い、その思いを抑えることができず、次のように詠んだ。 和歌(102) わたしの袖は、草の庵いおりではないですが、日が暮れるとまるで露の宿のように、涙で濡れてしまうのです。 男は、まさに寝ても覚めてもある女性を思っている。 この歌は、その女や他の誰かに直接詠み送ったというよりは、ただ自分の気持ちを述べているような感じか・・・ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 伊勢物語-第五十五段 言の葉 次の記事 -Next- 伊勢物語-第五十七段 恋ひわびぬ 関連記事 - Related Posts - 伊勢物語-第十六段 紀の有常 伊勢物語-第四十八段 人待たむ里 伊勢物語-第二十五段 逢はで寝る夜 伊勢物語-第六十段 花橘 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)