日の本の屋根裏から日本を考える

伊勢物語-第五十七段 恋ひわびぬ

 
伊勢物語







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、男、人知れぬもの思ひけり。つれなき人のもとに、

和歌(103)

恋ひわびぬ海人あまの刈る藻にやどるてふ我から身をもくだきつるかな

 

(現代訳)

昔、ある男が人に知られることなく秘めた恋を想い悩んでいた。

 

そんな冷淡な相手のもとに、

和歌(103)

わたしは恋に悩み、海人あまが刈る海藻の中に住む「われから」という虫のように、

わたしは自身の身を砕いて苦しんでおりました。

  • われから(割殻)

海藻の中にすむ甲殻類節足動物で体長は、4センチ前後。

脱皮をすることから、我が身を割るほど、この恋に悩み苦しんでいるたとえとして。

 

 

この歌は、第五十六段と異なり、恋の相手の女に送っている。

 

歌の内容を見る限り、虫をたとえに出して、「俺は、お前のことが好きで、悩み苦しんでいる」という訴え。

 

これを受け取った女の心は動くのか・・・それは分からないが、個人的にあまり魅力的な歌とは思えない。

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