伊勢物語-第七十段 あまの釣船 2021-01-07 2021-01-15 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 (原文) むかし、男狩の使よりかへり来けるに、大淀のわたりに宿りて、斎宮さいぐうのわらはべにいひかけける。 和歌(129) みるめ刈るかたやいづこぞ棹さしてわれに教えよあまのつり船 (現代訳) 昔、男が狩の使から帰って来た時、大淀の入江の渡し場に泊まって、斎宮さいぐうにご奉仕する童に次の歌を詠みかけた。 和歌(129) 海藻の海松布みるめを刈る入江は、どのあたりであろうか。棹を海にさして、ここだと私に教えてください。 海人の釣り船よ。 大淀 斎宮さいぐうが都から伊勢神宮へ向かうときに、祓はらえを済ませる入江。 前の第六十九段を受けての続き。 大淀の入江が斎宮さいぐうが、通る場所だと当然認識した上での、業平の想い。 あの人は、ここの場所を通ったのであろうか…そうしたちょっとした想いから感情が爆発することは現代人でもあるのかと… この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 伊勢物語-第六十九段 狩の使 次の記事 -Next- 伊勢物語-第七十一段 神のいがき 関連記事 - Related Posts - 伊勢物語-第十一段 空ゆく月 伊勢物語-第十二段 夕月夜(伝 為氏本) 伊勢物語-第五十五段 言の葉 伊勢物語-第百九段 人こそあだに 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)