伊勢物語-第七十四段 重なる山

 
伊勢物語







この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

(原文)

むかし、男、女をいたう恨みて、

和歌(134)

岩根ふみ重なる山にあらねども逢はぬ日おほく恋ひわたるかな

 

(現代訳)

昔、男が女をたいそう恨んで、

和歌(134)

幾重にも重なり合う険しい山でもないのですが、貴女の薄情さで逢えずにいる日が多く、私は恋焦がれています。

なかなか自分の思い通りにゆかぬつれない女なのでしょうか。

恨み節がこもった歌です。

この記事を書いている人 - WRITER -
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」




Copyright© 深夜営業ジャパノロジ堂 , 2021 All Rights Reserved.