「風立ちぬ」の「ぬ」!!!
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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。
日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
忙しい・・・
せまる10連休というパラダイスを謳歌するために、今頑張って忙しいのではなく、このままだと10連休は、ただ仕事に追われるだけなのは、目に見えているので、少しでも頑張っている・・・という嫌な忙しさ・・・
この未曾有の大連休を前に上流側(企業)(仕事を振る側)は、さっさと下流側(個人)(我々仕事を受ける側)に振って、大連休を謳歌したい。
そのため、あり得ない量の発注が来ただけではなく、キャパ的にすでにパンパンで無理だと断っても、案件を変えるだけで、再度、しれ~と発注が来るという異常事態。
そんなことを繰り返していると、しまいに、内容的にこの案件だったら、「時短できそうなんで、受けてもいいか・・・」というのも出てきて、お金を持った悪魔が「受けちゃえよ」とささやき、結局10連休が完全に仕事で埋まってしまった。
ってなわけで、
夜は、たまには、呑まずにはやってられない。
近所の居酒屋でちょこっと呑む・・・
せまい店なので会話が聞こえてくる。
「この前、金曜ロードショーで『風立ちぬ』やってたんやけど、『風立ちぬ』て『風が立たない』てこと?」
「ぎょっ」として声の方を見る。
大学生風、男2人。
もう1人が答える。
「そやろ」
・・・
・・・
・・・
(「風が立たない」てなんやねん。そもそも飛行機の話で「風が立たない」てなんやねん。「ぬ」は、確かに「打消」と「完了」があってややこしいけど、文脈、この場合、話の内容から判断して、「完了」の助動詞「ぬ」の終止形で、「風が立った」やろ。「打消」の助動詞「ず」の連体形「ぬ」で「風が立たない」ですか・・・。風立たんかったら飛行機飛びまへんわ。話成立しまへんわ~お~こわ~)
確かに、「完了」の助動詞「ぬ」なんて、現在、口語ではほとんど使用しませんが・・・
大多数の方は分かっておられるでしょうが、「風立ちぬ」は、「風が立った」でございます。
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