古事記を読む(100)上つ巻-日向三代

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

木花之佐久夜毘売このはなさくやひめ

天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命あめにきしくににきしあまつひこひこほのににぎのみことは、笠沙かささの岬で麗しい美人に会いました。

邇邇芸命ににぎのみことが、

「あなたは誰の娘ですか」

とお尋ねになると、

大山津見神おおやまづみのかみの娘で、名は神阿多都比売かむあたつひめで、別名を木花之佐久夜毘売このはなさくやひめと申します」

と答えました。

さらに、邇邇芸命ににぎのみことが、

「あなたは、兄弟(姉妹)がいますか」

とお尋ねになると、

木花之佐久夜毘売このはなさくやひめは、

「わたしには姉の石長比売いわながひめがおります」

と答えました。

大山津見神おおやまづみのかみ八岐大蛇やまたのおろちの退治の際に、須佐之男命すさのおのみことと結婚した櫛名田比売くしなだひめの祖父に当たります。

参考:古事記を読む(39)上つ巻-天照大御神と須佐之男命

木花之佐久夜毘売このはなさくやひめ美人の代名詞。のちに案外肝の据わった一面も見せます。

 

すでにネタふり?

出会って、いきなり兄弟(姉妹)がいるかと訊くとは、のちに起こる展開を示唆しているようです。

参考:古事記から学ぶ長生きしたければ、女性に優しく接しろという教訓

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