古事記を読む(100)上つ巻-日向三代 2018-07-06 2019-01-07 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 木花之佐久夜毘売このはなさくやひめ 天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命あめにきしくににきしあまつひこひこほのににぎのみことは、笠沙かささの岬で麗しい美人に会いました。 邇邇芸命ににぎのみことが、 「あなたは誰の娘ですか」 とお尋ねになると、 「大山津見神おおやまづみのかみの娘で、名は神阿多都比売かむあたつひめで、別名を木花之佐久夜毘売このはなさくやひめと申します」 と答えました。 さらに、邇邇芸命ににぎのみことが、 「あなたは、兄弟(姉妹)がいますか」 とお尋ねになると、 木花之佐久夜毘売このはなさくやひめは、 「わたしには姉の石長比売いわながひめがおります」 と答えました。 大山津見神おおやまづみのかみ:八岐大蛇やまたのおろちの退治の際に、須佐之男命すさのおのみことと結婚した櫛名田比売くしなだひめの祖父に当たります。 参考:古事記を読む(39)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 木花之佐久夜毘売このはなさくやひめ:美人の代名詞。のちに案外肝の据わった一面も見せます。 すでにネタふり? 出会って、いきなり兄弟(姉妹)がいるかと訊くとは、のちに起こる展開を示唆しているようです。 参考:古事記から学ぶ長生きしたければ、女性に優しく接しろという教訓 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(99)上つ巻-天孫降臨 次の記事 -Next- 古事記を読む(101)上つ巻-日向三代 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(42)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 古事記を読む(181)中つ巻-第12代・景行天皇 古事記を読む(187)中つ巻-第12代・景行天皇 古事記を読む(94)上つ巻-天孫降臨 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)