古事記を読む(105)上つ巻-日向三代 2018-07-11 2019-01-07 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 海幸彦うみさちひこと山幸彦やまさちひこ 兄の火照命ほでりのみことは、海佐知毘古うみさちひこ(海幸彦)として、海の大小様々な魚を獲っていました。 弟の火遠理命ほおりのみことは、山佐知毘古やまさちひことして、毛の粗いものから柔らかいものまで様々な動物を獲っていました。 弟の火遠理命ほおりのみことは、兄の火照命ほでりのみことに、 「お互いに獲物を獲る道具を交換してみよう」 と言い、 何度も頼みましたが、許してもらえませんでした。 しかし、弟の火遠理命ほおりのみことが何度も何度も求めてくるので、兄の火照命ほでりのみことは、とうとう交換することを許しました。 弟の火遠理命ほおりのみことは、海左知うみさち(海の獲物を獲る道具)を使って魚を釣ろうとしましたが、1匹も釣れませんでした。 その上、兄の火照命ほでりのみことの釣針を海の中に失くしてしまいました。 木花之佐久夜毘売このはなさくやひめは、3人の男の子を生みましたが、何故か次男の火須勢理命ほすせりのみことの話は、今後も一切出てきません。 この海幸彦うみさちひこと山幸彦やまさちひこの話は、割と有名ですが、案外古事記が元になっていることが知られていなかったりします。 結局、散々無理を言って借りた兄の釣り道具を弟が失くしてしまいました。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(104)上つ巻-日向三代 次の記事 -Next- 古事記を読む(106)上つ巻-日向三代 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(156)中つ巻-第10代・崇神天皇 古事記を読む(233)下つ巻-第19代・允恭天皇 古事記を読む(51)上つ巻-大国主神 古事記を読む(4)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)