2019/01/07

古事記を読む(111)上つ巻-日向三代

 




この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

海幸彦うみさちひこ山幸彦やまさちひこ

火遠理命ほおりのみことは、兄の火照命ほでりのみことの釣針を見つけるためにここに来たことを思い出して、大きな溜息をつきました。

この溜息を聞いた妻の豊玉毘売とよたまひめは、父に、

「夫は、3年間この国に住みましたが、今まで溜息などしたことはありません。しかし、今夜は大きな溜息をつきました。何かあったのでしょうか」

と言いました。

そこで豊玉毘売とよたまひめの父親である海神大神は、娘の夫である火遠理命ほおりのみことに、

「今、わたしの娘が、『3年の間、これまで溜息をつくことなどなかったのに、今夜は大きな溜息をついておられる』と申しました。何か理由でもあるのでしょうか?どうして、ここに来たのか聞かせてもらえますか」

と言いました。

火遠理命ほおりのみことは、海神大神に、

兄の釣針を失くしてしまい、兄から返すよう責め立てられていることを説明しました。

今更!?という感じですが、3年が経って、海の国に来た理由を尋ねられます。

火遠理命ほおりのみことも、3年間で初めて溜息をついたということは、その間、本当に兄の釣針のことは忘れていたということでしょう・・・

「いや、隠すつもりはなかったんだ。訊かれなかったから・・・」

というような、確信犯で黙っていた訳ではないということ。

まぁ、隠すことでもないんですが。

現に、義父である海神があっさりと釣針を見つけ出してくれます。

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