古事記を読む(34)上つ巻-天照大御神と須佐之男命

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

天の石屋戸あめのいわやと

次に、天の香山かぐやまさかきの木を根ごと掘り起こし、上の枝にはに勾玉まがたまを取り付け、中ほどの枝にはに八咫鏡やたのかがみを取り付け、下の枝には木綿と麻の布を垂らしました。

これらを布刀玉命ふとだまのみことが奉り、

天児屋命あめのこやねのみこと祝詞のりとを唱え、

天手力男神あめのたぢからおのかみ天の石屋戸あめのいわやとのそばに隠れ立ち、

天宇受売命あめのうずめのみこと日陰蔓ひかげかずらをたすきにして、真折まさきを髪飾りにして、笹の葉を手に束ねて持ち、逆さまにした桶を伏せてその上に立ち踏みならし、神懸りの状態で、乳房をあらわにし、下衣の紐を陰部まで押し下げました。

すると、高天原たかまのはらがどよめき、八百万やおよろずの神がどっと笑いました。

この天宇受売命あめのうずめのみことの行動は、祭りのどんちゃん騒ぎに乗じた天宇受売命あめのうずめのみことの悪ノリではなく、思金神おもいかねのかみが綿密に考えたシナリオ通りの展開です。

天宇受売命あめのうずめのみことは、いまや芸能の神として多くの信仰を集めています。

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