古事記を読む(121)中つ巻-初代・神武天皇

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

東征

神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことと、兄の五瀬命いつせのみことは、

宇沙うさを出発して、筑紫つくし岡田宮おかだのみやに1年滞在しました。

筑紫つくし岡田宮おかだのみやを出発して、安芸国あきのくに多祁理宮たけりのみやに7年滞在しました。

安芸国あきのくにを出発して、吉備国きびのくに高島宮たかしまのみやに8年滞在しました。

吉備国きびのくにを出発して、東へと向かっている途中で、速吸門はやすいのとで亀の甲羅に乗って釣りをしながら、袖を振って向かってくる人に出会いました。

神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことが、

「あなたは誰か」

とお尋ねになると、

「わたしは、国つ神くにつかみです」

と答えました。

神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことが、

「あなたは、海の道を知っているか」

とお尋ねになると、

「よく知っている」

と答えました。

神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことが、

「わたしに従い、仕える気はないか」

とお尋ねになると、

「お仕えいたしましょう」
と答えました。

7年滞在して、その後8年滞在して、こののんびりとした時間の感覚は、相変わらずです。

亀の甲羅に乗って釣りをする人物が出てきました。

浦島太郎をどうしても連想させますが、世界観は、共通していると思います。

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