古事記を読む(124)中つ巻-初代・神武天皇

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

五瀬命いつせのみこと

血沼海ちぬのうみからさらに回り込み、紀国きのくに(和歌山県)の男之水門おのみなとに着くと、

五瀬命いつせのみことは、

「卑しき奴に手傷を負わされて死ねるか」

と雄叫びをあげましたが、死んでしまいました。

その水門みなとを名付けて、男水門おのみなとというようになりました。

五瀬命いつせのみことの墓は、紀国きのくに竈山かまやまにあります。

神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことが、そこから南に回り込んで、熊野村に到着すると、大熊が見えたり隠れたりして、やがていなくなったのですが、神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことは、突然、体調を崩して意識を失いました。

さらに、同行した兵士達も皆、具合を悪くして、意識を失いました。

東征は、困難を極めます。

まず、五瀬命いつせのみことが亡くなってしまいました。

そして、熊野村での大熊。

神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことや兵士達が皆体調を崩して行きますが、この「見えたり隠れたり」というのがミソで大熊は呪術を使用していると思われます。

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