日の本の屋根裏から日本を考える

古事記を読む(166)中つ巻-第11代・垂仁天皇

 







この記事を書いている人 - WRITER -
雨野やたしげ
フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰を強く願う「自分たちの神話を学ばない民族に未来はない」。

沙本毘古さほびこ沙本毘売さほびめの兄妹

兵達は、天皇のもとに帰り次のように報告しました。

「髪は取れ、衣服は簡単に破れ、手に巻いた玉の緒もちぎれました。御子は受け取りましたが、沙本毘売さほびめを連れ戻すことが出来ませんでした」

 

垂仁すいにん天皇は、悔い恨み、玉を作った人たちを憎みその土地をすべて取り上げてしまいました。

こうして「地を得ぬ玉作り」と言うようになりました。

垂仁すいにん天皇は、沙本毘売さほびめに、

「子の名前は必ず母親が付けるものだが、何と名付けたらよいだろう」

と仰せになりました。

 

これに対して、沙本毘売さほびめは、

「この稲城を焼くときになって火の中に生まれましたので、本牟智和気御子ほむちわけのみこと名付けてください」

と答えました。

 

また垂仁すいにん天皇が、

「いかにして育てれば良いか」

と問うと、

乳母めのとを付け、大湯坐おおゆえ若湯坐わかゆえを付けて育てるべきでしょう」

と答えました。

 

垂仁すいにん天皇は、沙本毘売さほびめが言った通りに育てました。

地を得ぬ玉作り:賞を得ようとして、それがかえって罰を受ける形となること。

大湯坐おおゆえ若湯坐わかゆえ赤ちゃんに産湯をつける人。大湯坐おおゆえ若湯坐わかゆえの違いは、年齢の違い。

 

玉を作った人たちを憎むのは、完全に理不尽なものと思いますが・・・

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