古事記を読む(260)下つ巻-第26代・継体天皇
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日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。
古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」
后妃と皇子女
品太天皇(
応神天皇)の五世孫の
袁本杼命は、
伊波礼の
玉穗宮で天下を統治なさいました。
継体天皇が、
三尾君らの祖である
若比売と結婚して生まれた子が、
大郎子。
次に出雲郎女。
この2柱です。
また、尾張連らの祖である凡連の妹の目子郎女と結婚して生まれた子が、
廣国押建金日命(のちの
安閑天皇)。
次に建小廣国押楯命(のちの宣化天皇)。
この2柱です。
意祁天皇(
仁賢天皇)の子で
大后となる
手白髪命と結婚して生まれた子が、
天国押波流岐廣庭命(のちの
欽明天皇)。
この1柱です。
また息長真手王の娘である麻組郎女と結婚して生まれた子が、
佐佐宜郎女。
この1柱です。
また坂田大股王の娘である黒比売と結婚して生まれた子が、
神前郎女。
次に田郎女。
次に白坂活日郎女。
次に野郎女、別名、長目比売。
この4柱です。
また三尾君の加多夫の妹である倭比売と結婚して生まれた子が、
大郎女。
次に丸高王。
次に耳王。
次に赤比売郎女。
この4柱です。
また阿部の波延比売と結婚して生まれた子が、
若野郎女。
次に都夫良郎女。
次に阿豆王。
この3柱です。
継体天皇の子は、男7柱、女12柱、併せて19柱です。
例のごとく、后妃と皇子女の列挙なのですが、
注目すべきは、仁賢天皇の子である手白髪命を大后、つまり皇后としていることです。
この継体天皇は、実は血縁関係など無いのに、後継者不足でやむを得ず偽って皇位を継承させているとか、継体天皇の代で実は王朝が変わっているとか、様々なことが言われる天皇です。
しかし、それまでの流れを汲む王朝の仁賢天皇の子である手白髪命を皇后としているということは、王朝の継続性があると見るのが自然なのかなと思います。
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