古事記を読む(18)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 2018-04-08 2019-01-06 WRITER 雨野やたしげ 1 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 禊みそぎ 黄泉国よみのくにから逃げ帰った伊邪那岐神いざなきのかみは、 「わたしは穢けがれたところに行ってしまった。体を清める禊みそぎをしなくては」 と言い、 筑紫の日向ひむか(宮崎県)の橘の小門の阿波岐原あわぎはらに行き禊みそぎをなさいました。 身の回りのものとして、 投げ捨てた杖から衝立船戸神つきたつふなとのかみが成り、 投げ捨てた帯から道之長乳歯神みちのながちはのかみが成り、 投げ捨てた袋から時量師神ときはかしのかみが成り、 投げ捨てた衣から和豆良比能宇斯能神わづらひのうしのかみが成り、 投げ捨てた袴から道俣神ちまたのかみが成り、 投げ捨てた冠から飽咋之宇斯能神あきぐひのうしのかみが成り、 投げ捨てた左の腕輪から奥疎神おきざかるのかみが成り、 次に、奥津那芸左毘古神おきつなぎさびこのかみ、 次に、奥津甲斐弁羅神おきつかひべらのかみ、 投げ捨てた右の腕輪から辺疎神へざかるのかみが成り、 次に、辺津那芸左毘古神へつなぎさびこのかみ、 次に、辺津甲斐弁羅神へつかひべらのかみ。 これら衝立船戸神つきたつふなとのかみから辺津甲斐弁羅神へつかひべらのかみまでの12柱は、伊邪那岐神いざなきのかみが身につけていたものをお脱ぎになった際に成った神です。 禊みそぎ:心身の穢けがれを水で洗い流して清めること。 神社には、「手水舎ちょうずや」という手を洗い口をすすぐ場所がありますが、本来なら全身を水で洗い清めるところを手水舎ちょうずやで手と口をすすぐことで簡略化しています。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(17)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 次の記事 -Next- 古事記を読む(19)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(65)上つ巻-大国主神 古事記を読む(247)下つ巻-第21代・雄略天皇 古事記を読む(22)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 古事記を読む(75)上つ巻-大国主神 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)