古事記を読む(195)中つ巻-第14代・仲哀天皇

 







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フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」

仲哀ちゅうあい天皇の崩御

建内宿禰たけしうちのすくねは、祭場で神託を求めました。

 

すると、神託は、前のお告げと細部まで同じで、

「この国は、あなた(神功じんぐう皇后)のお腹の中の御子(品陀和気命ほむだわけのみこと:のちの応神おうじん天皇)が治める国である」

というものでした。

 

そこで、建内宿禰たけしうちのすくねは、

「恐れ多い。我が大神。そのお腹の中にいる子の性別はどちらでしょうか」

とお尋ねになると、

 

大神は、

「男である」

とお答えになりました。

 

建内宿禰たけしうちのすくねは、続けて、

「今、このようにお答えいただいた大神の名を教えていただけませんか」

と求めると、

「これは天照大御神あまてらすおおみかみの御心である。

また底筒男そこつつのお中筒男なかつつのお上筒男うわつつのおの三柱の神である」

とお答えになりました。

 

このとき、ようやくこの三柱の大神の名が明らかになりました。

 

さらに、その大神は、

「今、本当にその国を求めようと思うならば、

天神地祇あまつかみくにつかみ、山の神、河の神、海の神の諸々の沢山の神々にことごとく供え物をを奉納し、

我が御魂みたまを船の上に乗せて、

真木まきの灰をひさごに入れ、箸と木の葉で皿を作り、それらを大海に散らして、海を渡ると良い」

 

と仰せになりました。

底筒男そこつつのお中筒男なかつつのお上筒男うわつつのお伊邪那岐神いざなきのかみが禊を行ったときに成った「住吉三神」であり、海の神です。

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