古事記を読む(195)中つ巻-第14代・仲哀天皇 2019-01-31 2019-02-01 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 仲哀ちゅうあい天皇の崩御 建内宿禰たけしうちのすくねは、祭場で神託を求めました。 すると、神託は、前のお告げと細部まで同じで、 「この国は、あなた(神功じんぐう皇后)のお腹の中の御子(品陀和気命ほむだわけのみこと:のちの応神おうじん天皇)が治める国である」 というものでした。 そこで、建内宿禰たけしうちのすくねは、 「恐れ多い。我が大神。そのお腹の中にいる子の性別はどちらでしょうか」 とお尋ねになると、 大神は、 「男である」 とお答えになりました。 建内宿禰たけしうちのすくねは、続けて、 「今、このようにお答えいただいた大神の名を教えていただけませんか」 と求めると、 「これは天照大御神あまてらすおおみかみの御心である。 また底筒男そこつつのお、中筒男なかつつのお、上筒男うわつつのおの三柱の神である」 とお答えになりました。 このとき、ようやくこの三柱の大神の名が明らかになりました。 さらに、その大神は、 「今、本当にその国を求めようと思うならば、 天神地祇あまつかみくにつかみ、山の神、河の神、海の神の諸々の沢山の神々にことごとく供え物をを奉納し、 我が御魂みたまを船の上に乗せて、 真木まきの灰を瓢ひさごに入れ、箸と木の葉で皿を作り、それらを大海に散らして、海を渡ると良い」 と仰せになりました。 底筒男そこつつのお、中筒男なかつつのお、上筒男うわつつのお:伊邪那岐神いざなきのかみが禊を行ったときに成った「住吉三神」であり、海の神です。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 「一世一元の制」に基づく新元号の事前公表の意味 次の記事 -Next- 弁理士と特許翻訳者の話 using 嵐とTOKIO 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(92)上つ巻-天孫降臨 古事記を読む(48)上つ巻-天照大御神と須佐之男命 古事記を読む(19)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 古事記を読む(130)中つ巻-初代・神武天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)