古事記を読む(214)中つ巻-第15代・応神天皇 2019-03-13 WRITER 雨野やたしげ この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 秋山之下氷壮夫あきやまのしたひおとこと春山之霞壮夫はるやまのかすみおとこ このように兄は、8年もの間、干からび、萎しおれ、病み苦しみました。 兄は、憂いて、泣きながら母親に許しを求めると、母親は、呪物を竈の上から取り除くとすぐに呪いは解けました。 すると、兄の身体は元通り安らかになりました。 これが「神うれづく」という言葉の発祥です。 品陀天皇ほむだのすめらみこと(応神天皇)の子である若野毛二俣王わかのけふたまたのみこが、 母の妹である百師木伊呂弁ももしきいろべ、別名、弟日売真若比売命おとひめまわかひめのみことと結婚して生まれた子が、 大郎子おおいらつこ、別名、意富々杼王おほほどのみこです。 次に、忍坂之大中津比売命おさかのおほなかつひめのみこと、 田井之中比売たゐのなかつひめ、 田宮之中比売たみやのなかつひめ、 藤原之琴節郎女ふぢはらのことふしのいらつめ、 取売王とりめのみこ、 沙禰王さねのみこ、 あわせて7柱です。 意富々杼王おほほどのみこは、 三国君みくにのきみ、 波多君はたのきみ、 息長坂君おきながさかのきみ、 酒人君さかひとのきみ、 山道君やまじのきみ、 筑紫之米多君つくしのめたのきみ、 布勢君ふせのきみ の祖です。 根鳥王ねとりのみこが、 腹違いの妹の三腹郎女みはらのいらつめと結婚して生まれた子が、 中日子王なかつひこのみこ、 伊和島王いわじまのみこ、 あわせて2柱です。 堅石王かたしはのみこの子は、久奴王くぬのみこです。 応神おうじん天皇の御寿命は、130歳です。 甲午年きのえうまのとしの9月9日に崩御いたしました。 御陵は、川内の恵賀の裳伏岡もふしのおかにあります。 忍坂之大中津比売命おさかのおほなかつひめのみこと:允恭いんぎょう天皇との間に安康あんこう天皇と雄略ゆうりゃく天皇を生みます。 川内の恵賀の裳伏岡もふしのおか:大阪府羽曳野市誉田の誉田山古墳。 以上で応神おうじん天皇の節は、終わりで、中つ巻も終わりです。 次回から下つ巻の仁徳にんとく天皇です。 この記事を書いている人 - WRITER - 雨野やたしげ フリーの翻訳者・ライター、編集、校正。 日本の伝統文化である和歌、短歌、古典、古事記、日本文化、少しのプライベート。 古事記の教育現場復帰「未来を担う子ども達に自分たちのアイデンティティである日本神話を」 前の記事 -Prev- 古事記を読む(213)中つ巻-第15代・応神天皇 次の記事 -Next- 古事記を読む(215)下つ巻-第16代・仁徳天皇 関連記事 - Related Posts - 古事記を読む(56)上つ巻-大国主神 古事記を読む(52)上つ巻-大国主神 古事記を読む(15)上つ巻-伊邪那岐神と伊邪那美神 古事記を読む(222)下つ巻-第16代・仁徳天皇 最新記事 - New Posts - 伊勢物語 あとがき 伊勢物語-第十八段 あきの夜も(伝 為氏本) 伊勢物語-第十七段 夢と知りせば(伝 為氏本) 伊勢物語-第十六段 太刀のをがはの(伝 為氏本)